犬の背中にフケがある!原因やかさぶたがある場合の対策とは?

皆さんこんにちは、管理人のユトです。

愛犬をブラッシングしているとき等に、ふと気づくと白い点々としたものが気になることがありますよね。

そう、フケですね。

フケがあると、衛生的に大丈夫かな?病気かな?等々、心配になることもありますよね。

ということで今回は、フケが出る原因や考えられる病気についてご紹介したいと思います。




フケとは?

まず最初に、フケが何かについて知ることでその原因についても分かりやすくなると思うので、フケについて説明します。

フケとは、新陳代謝によって古くなった細胞の老廃物です。

その老廃物が、白くて粉っぽいやつなんです。

新陳代謝によって、自然に出てくるので、必ずしも病気だとは限りません。

なので、大量のフケが出ていない限り大丈夫だと思いますが、健康な犬の場合は殆どフケがでないので、フケが出るということは何らかの原因があると考えていいと思います。

犬の背中にフケが出る原因とは?

肌が乾燥している

はい、犬も私たち人間と同じように、乾燥すると皮膚がめくれやすくなってしまいます。

なので、乾燥する時期には、加湿器や犬用の保湿クリームなどを使用してお肌が乾燥するのを防いであげましょう。

乾燥することで、肌に痒みなどを感じて足などで皮膚を掻き過ぎる可能性もあります。

そうなると、皮膚が傷ついて炎症や細菌などの侵入でかさぶたができたり、その他の皮膚病の原因になる可能性があるので、犬のお肌の状態にも気を使ってください。

対策
・保湿性のシャンプーを使う
・加湿器を使う
・保湿クリームを使う

シャンプーに注意する

シャンプーのやりすぎで、フケが出ている可能性があります。

犬のシャンプーの回数は、月に2回程度が最適です。

私たち人間も手を洗いすぎると、粉を吹いたりすることがありますよね?

あれと同じで、必要以上のシャンプーはやめておきましょう。

体質によって、シャンプーの成分との相性の関係もあるので、愛犬の体質に合ったシャンプーを使うようにしてください。

あとは、シャンプー後の乾かしが足りない場合も注意が必要です。

体が生乾きの状態で、放置すると菌やカビなどが繁殖しやすくなり、フケや皮膚トラブルの原因になります。

なので、シャンプーや雨・水遊びなど犬の体が濡れた場合は、自然乾燥ではなく、ドライヤーなどでしっかりと乾かすようにしてください。


対策
・シャンプーの回数に気を付ける
・愛犬に合った成分のシャンプーを使う
・犬の体が濡れた場合はしっかり乾かす

参考記事→犬のシャンプーのやり方や頻度・温度・顔を洗う時の注意点をご紹介!

ストレスが原因

犬がストレスを感じると、フケが多くなることがあります。

フケは、犬が感情を表す一つのサインでもあるので、「あれ?フケが多いな」と感じた時は、犬がストレスを感じている証拠かもしれません。

犬がストレスを感じているな、と思う状況をなるべく排除するようにしてあげてください。
・震えている
・小さく丸くなっる
・しっぽの下げる
・しっぽを足の間に入れる
などは、犬が恐怖や緊張しているときに、現れやすい行動だと思うので、参考にしてください。

参考記事→犬のしっぽから気持ちを知ろう

病気が原因

病気が原因で、フケが出ている可能性もあります。

皮膚病の多くは、痒みや炎症がでる症状が多くなります。

その影響で、犬が掻き過ぎたりすることで、フケが出でやすくなっている可能性があります。

病気は、早期発見が大切です。

主な、皮膚の病気を紹介するので、気になった場合は獣医さんに相談してください。

ツメダニ症

ツメダニとは、ダニの一種です。

このツメダニに、寄生されて起こる症状がツメダニ症です。

主な症状
・皮膚の炎症
・皮膚の痒み
・かさぶた
・フケの大量発生

主な原因
・寄生されている他の犬との接触
・ハエ・ノミなどからの感染
・その他(ソファー・シーツなど)
ツメダニは、動物に寄生してなくても数日生存可能なので、部屋の中にある物に隠れている可能性があります。

治療法
・ダニの駆除

駆除の方法
・殺虫性のあるシャンプー
・殺虫性の塗り薬
・内服薬
などがあります。

使用する薬によって、副作用が出る場合もあるので、獣医さんとしっかり相談するようにしてください。

予防法
・感染の疑いのある犬との接触を避ける(野良犬など)
・部屋の掃除をこまめにして、ダニが繁殖しにくい環境にする
・犬の衛生管理をしっかりする

ツメダニの注意点
ツメダニは、私たち人間にも寄生する場合があります。

ただ、人間の皮膚では、長期間の生存ができないので、一過性の物になります。

それでも痒みなどを感じるので、愛犬がツメダニ症の疑いがある場合は、注意して接触するようにしてください。

カビや細菌の感染

カビや細菌に感染すると、皮膚に異常が出ます。

主なカビの病気
・白癬症(はくせんしょう)
・マラセチア
・皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)

主な症状
・皮膚の炎症
・毛が抜ける
・痒み
・皮膚がただれる
・フケが増える
感染するカビによって、症状が変わる場合がありますが、炎症や痒みなどは特に多い症状になります。

主な原因
・感染している他の犬との接触
・家の中のカビからの感染
・犬の衛生管理不足(シャンプーしない・しっかり乾かさないなど)

治療法
・殺菌効果のあるシャンプーの使用
・殺菌性の塗り薬
・内服薬
使用する薬によって、副作用がでることもあるので、こちらもしっかりと獣医さんと相談するようにしてください。

予防法
・感染していそうな他の犬と接触させない(野良犬など)
・家の中に、カビが発生しないように掃除をする
・犬の衛星管理をしっかりする

カビの注意点
カビや細菌は、犬だけでなく私たち人間にも感染する可能性があります。

なので、愛犬が何らかのカビに感染している可能性がある場合は、接触に気を付けてください。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、アレルゲン(ノミ・ダニなど)に皮膚の免疫機能が過剰に反応することで、引き起こされる症状です。

主な症状
・皮膚の炎症
・痒み

主な原因
・遺伝的なもの
・生活環境によるもの(ストレス・食事など)
アトピー性皮膚炎は、これが原因!といった感じではなく色々な条件が重なっている可能性が高いです。

治療法
・スキンケア
・食事改善
・塗り薬
・内服薬
・減感作療法(症状の原因になっている、アレルゲンを少しずつ体に入れて、慣れさせる治療法です。)

遺伝や体質的な要因が多いので、完治させるのは難しいようです。

なので、なるべく症状がでないように普段からケアすることが大切です。

予防法
アレルゲンが、犬に触れないようにする。

例えばですが・・・
・ノミやダニが原因ならば、掃除をしっかりする。
・食べ物が原因ならば、食事を改善する
・花粉が原因ならば、外出時は服を着せる
など、状況によって対応してください。

何が原因になっているのかは、アレルギー検査などである程度は把握できると思います。

飼い犬のアレルギーが気になる方は一度、動物病院で相談してみてください。

脂漏症(しろうしょう)

脂漏症とは、皮脂(皮膚から出る油分)が異常に多い又は少ないことで、引き起こされる病気です。

主な症状
・においが強くなる
・皮膚が油っぽくなる
・皮膚が乾燥する
・毛が抜ける
・かさぶたができる
・フケが多くなる

主な原因
・遺伝
・アレルギー
・食生活
・細菌
・ストレス
遺伝やアレルギーなど、何らかの原因で免疫力が低下することで、皮脂をうまく分泌できずに脂漏症になってしまいます。

主な治療法
・脂漏症に合わせたシャンプー
・食事改善
・原因になっている物の排除(アレルギーや菌など)
何が原因で、脂漏症になっているのかをしっかり検査してもらい、それに合わせて治療法を選択することが大切です。

予防法
・犬の体を清潔に保つ
・食事に気を付ける
・ストレスを与えない

犬の背中にフケが出た場合の対策まとめ

それぞれの、原因別に対策を紹介したので、最後に全体的に共通することをまとめておきます。

犬の体を清潔に保つ

ブラッシング・シャンプーなど、犬の体を清潔にしておきましょう。

後は、爪切りや毛玉の処理も重要です。

爪が伸びている状態で、皮膚を掻くと傷が付きやすいので、爪は定期的に切ってあげてください。

毛玉は、カビなどの原因になるので、除去するようにしましょう。
参考記事→愛犬の毛玉の処理は大丈夫?放置すれば皮膚トラブルの原因に

注意点
・シャンプーの回数や成分に注意
・体は、しっかり乾かす
・爪切りは、定期的にする
・毛玉は放置しない

犬が過ごすスペースを清潔にする

家自体をきれいにしておくことも大切ですが、犬がよく過ごす場所(ケージ・クッションなど)はノミやダニが繁殖しやすくなるので、こまめに掃除してあげましょう。

犬にストレスを与えない

犬がストレスを感じると、免疫力の低下など様々な病気の原因になるので、出来るだけリラックスして生活できるようにしてあげてください。

犬の食事に気を付ける

犬の状態によって、食事の内容は変わってきますので、獣医さんなどに相談してあなたの愛犬が今、必要としている食事を与えましょう。

例えば・・・
・脂質不足(過多)なら脂質の多い(少ない)食事
・ビタミンやミネラル不足なら、豊富に含まれている食べ物やサプリを与える
・アレルギーがある場合は、その食べ物を除外する
などが考えられます。

最後に

はい、今回は犬のフケについてご紹介させていただきました。

たかが、フケであっても何かの病気のサインであったり、ストレスを感じている可能性もあります。

普段から、愛犬の様子をみて愛犬が、健康に過ごせるようにしてあげてください。

あなたと、あなたの愛犬が楽しく過ごしていける参考になると幸いです。




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