殆どの犬は、豊かな体毛に覆われています。
毛の量が多かったり、毛が抜けやすい犬種などは、毛玉もできやすくなってきます。
そんな毛玉を、気にせず放っておくと、毛玉が原因で犬自身や、飼い主にもデメリットになることがあります。
ということで今回は、「愛犬の毛玉」について、放置するとどんなデメリットがあるのか?
毛玉を作らない為のケア・毛玉ができてしまった時の対処法などについて説明していきます。
愛犬の毛玉を放置するとどうなるの?
皮膚が引っ張られる
毛玉とは、毛が絡まりあってできるものですから、絡まるときに毛が引っ張られてしまいます。
皮膚が引っ張られることにより、歩きにくくなったり、痛みを感じたりします。
汚れが溜まりやすくなる
毛玉になった部分は、通気性も悪くなり蒸れやすくなります。
蒸れると菌なども増えやすい環境になります。
また、シャンプーする際に毛玉になった部分は、皮膚を隠してしまうので、汚れが取れない、すすぎ残しなどが多くなってしまいます。
菌や汚れ、すすぎ残しによって、炎症などの皮膚トラブルやが起きやすくなります。
ストレスが溜まる
説明したように毛玉には、歩きにくい、痛み、皮膚トラブルなどで、犬にストレスが溜まる可能性がいっぱいです。
ストレスを溜めすぎれば、犬の健康に害を及ぼす危険性も高まります。
毛玉は、放置しないようにしましょう。
愛犬の毛玉予防はどうするの?
そもそも毛玉ができる原因は?
毛玉ができる主な原因は・・・
1.普段のブラッシング不足
2.シャンプー後等、犬が濡れた時の乾かし不足
が、主な原因になります。
この二つの原因を考慮して、どのように毛玉を予防すればいいのか、見ていきましょう。
1.ブラッシングについて
ブラッシングは毎日行おう
「えっ、毎日ブラッシング!」と思う方もいると思います。
毎日するとなると、面倒くさいと感じちゃいますよね。
とはいえ、ブラッシングは犬の健康には大切なことです。
それに、ブラッシングは、毛玉予防の為だけに行うわけではありません。
犬の毛には、一見きれいに見えても、ごみやノミ・ダニが付着していることもあります。
これらを取り除く意味でもブラッシングは大切です。
また、飼い主とのコミュニケーションになり、愛犬との絆をより一層深めることにもつながります。
ブラッシングを行うことは、メリットが多いので是非、毎日してあげてください。
ブラッシングを行うタイミングとしては、散歩が終わった後ですね。
散歩中は、ごみやノミ・ダニ等に触れやすくなるので、散歩後にきれいにしてあげるといいと思います。
もちろん、散歩に連れて行かない日でもブラッシングはしてあげてください。
毛がこすれやすい場所に注意する
毛がこすれやすい場所は、毛玉ができやすくなります。
洋服や、首輪、ハーネスなどを付けている場合は、よりこすれやすくなるので、丁寧にブラッシングをしてください。
こすれやすい部分としては・・・
・耳のうしろ
・首回り
・胸の下あたり
・脇の下
・内股
・しっぽ
こういった部分は、より注意してブラッシングしてあげてください。
2.濡れた後ついて
自然乾燥は危険!
毛が濡れると、毛同士がくっつきやすくなってますよね。
その状態で自然乾燥させると、毛同士が絡まりやすくなり、毛玉ができる可能性が高まります。
さらに、自然乾燥にはそれだけでなく、他にも危険があります。
生乾きによる、皮膚トラブルです。
とにかく、犬は毛で覆われているので、濡れた状態で放置すると、蒸れて菌が増殖してしまいます。
それにより、皮膚が発疹や炎症を起こしてしまいます。
自然乾燥は、毛玉予防だけでなく、皮膚トラブルも呼び起こします。
シャンプーの後だけでなく、水遊びや雨などで濡れた場合も自然乾燥は危険です。
犬の体が濡れた後は、必ずドライヤーやブラシを使ってしっかり乾かしてください。
よろしければご覧ください、参考記事です。
クリック→愛犬のシャンプーを自宅でしよう!必要な物や注意点とは?
クリック→ 愛犬とプールで遊ぼう!自宅で水遊び編
愛犬に毛玉ができた時の対処法とは?
毛玉が小さい内に、処理することが大切
毛玉予防をして、毛玉が出来ないように注意していても、出来るときは出来てしまいます。
普段からブラッシングしているなら、毛玉が出来た場合は、すぐに気づけると思います。
発見したら、すぐに処理するようにしましょう。
放っておいて、毛玉が大きくなると、後々の処理が大変になります。
毛玉の処理の方法
必要なもの
・スリッカーブラシ(剣山みたいにピンがいっぱいついてるブラシ)
・毛玉取り用のローション(犬用のリンスを薄めた物でも可)
・ハサミ
毛玉の取り方
1.毛玉と皮膚の間を持ち、皮膚が引っ張られないようにする
2.毛玉の部分に、ローションか薄めたリンスをかける
3.毛玉をブラシでほぐす
ここで、毛玉が取れたら終了です。
3番までやって、毛玉が取れない場合は、ドッグサロンに行くのが一番です。
ただ、様々な理由で無理な場合は、ハサミを使って毛玉を取り除きましょう。
ハサミで取り除く時の注意点
・ハサミの刃を皮膚の方に向けない(刃は毛先の方に向けて使う)
犬の皮膚に、ハサミの刃が当たってケガしない為です。
全体的に頑固な毛玉がある場合
ブラシでほぐしたり、ハサミで切ることが困難な状態です。
最終手段として、バリカンで丸刈りということになります。
被毛は、温度管理や乾燥、害虫、病原体など色々な物から体を守るためにあります。
犬を丸刈りにしてしまうと、このような被毛の役割が果たせなくなります。
さらには、丸刈りにすることにより、フワフワだったものが、ゴワゴワの触感になるなど、犬の毛の質が変わってしますこともあります。
このように、丸刈りにするとデメリットも出てくるので、毛玉の処理はしっかりしてください。
最後に
毛玉くらいで、そんなに神経質ならなくてもいい、と思うのは危険です。
普段からしっかりお手入れをしていないと、愛犬を丸刈りに!なんてことがあるかもしれません。
日頃から、愛犬の毛のお手入れすれば、信頼も深まるうえ、毛玉以外の体の異変にも、いち早く気づくことができる可能性も高くなります。
毛玉予防だけでなく、他もメリットもあるので、多少面倒くさくても毎日、愛犬のブラッシングをするようにしてください。