犬が「ハム」を食べて大丈夫?塩分やアレルギー・毒の心配や対策は?

私は、ハムといえば、ハムエッグが大好きでよく食べます。

やっぱりイメージとしては、塩分が多いイメージがありますよね。

そんな塩分の多いハムを「犬が食べても大丈夫かな?」と疑問に思う方もいると思います。

ということで、今回は「犬がハムを食べてもいいのか」について説明していきます。




犬が「ハム」を食べてもいいの?

まず初めに、この記事内のハムとは、ロースハムのことを指しています。

その他の、生ハムやボンレスハムとは、違う部分があります。

以上のことをご理解ください。

答え:基本的には、食べさせない方がいいです

はい、ハムを食べて中毒症状が出るような成分は含まれていません。

なので、床に落ちたハムを食べた程度なら、殆ど気にしなくても大丈夫です。
※もちろん、食べた後に具合が悪そうなら、動物病院に相談するなどしてください。

しかし、ハムには塩分・添加物・味などの関係で、犬に積極的に与えるべきでないと考えます。

ここからは、もう少し詳しく、犬にハムを与えない方いい理由と、与える際の注意点について説明していきます。

 

犬に「ハム」を与えない方が良い理由

塩分が多い

犬にも、もちろん塩分は必要です。

しかし、摂りすぎれば悪影響がでるのは、私たち人間と同じです。

 

そして、犬の一日の塩分摂取量の目安は、1kg当たり0.127gといわれています。

それに対して、ハム一枚15gとすると、ハム一枚におよそ0.4gの塩分が含まれています。

 

例えばですが、5㎏の犬の場合に当てはめると・・・

一日の塩分摂取量 = 0.635g

ハム一枚(15g)=   0.4g

となり、ハム1枚で一日の塩分摂取量の半分を超えることになります。

 

なので、ここにメインの食事としてドッグフードなどを与えれば、塩分の過剰摂取になる可能性は高いです。

※ドッグフードは、ドッグフードのみで一日の摂取量を満たすように設計されて作られています。

 

つまり、手作りで塩分摂取量の計算までしている場合を除いて、ハムを与えると殆どの場合、過剰摂取になってしまいます。

 

塩分を過剰摂取する生活を続ければ、高血圧や肝臓・心臓などの負担になり、病気にかかるリスクが高まります。

 

なので、塩分の摂りすぎは控えるようにすべきです。

添加物が多い

ハム以外でも加工品には、多くの添加物が含まれています。

ハムに使われている、添加物として多い物を紹介します。

 

・亜硝酸Na(あしょうさんナトリウム)

これは主に、見た目を良くする際に使われる添加物です。

 

デメリット

体内で「ニトロソアミン」という発がん性物質に変化します。

つまり、「がん」になるリスクが高まります。

 

・着色料(赤色2号など)

見た目を良くするために使われます。

 

デメリット

アレルギーや発がんリスクを高めます。

 

・ソルビン酸K(ソルビン酸カリウム)

保存料として使われている。

 

デメリット

遺伝子に変異原性(遺伝子に損傷を与えて突然変異すること)を起こし、「発がん」に関係するとされています。

つまり、「がん」になるリスクが高まります。

 

・リン酸塩(リン酸ナトリウム)

主に、結着剤(形を保ったり、食感を良くする)として使われます。

 

デメリット

カルシウムの吸収を妨げる。

骨粗しょう症など、骨トラブルのリスクが高まります。

 

はい、いくつか添加物を紹介しましたが、この他にも含まれている場合もあると思います。

基本的に添加物は、見た目や保存、加工がしやすくなるなどのメリットの為に使われています。

しかし、その反面にデメリットとして、体に発がんリスクを高める等の害を及ぼします。

 

なので、添加物はなるべく体に入れないようにしたいですね。

ハムの味になれる

私たちも味付けの濃い物ばかり食べると、それになれて薄味の物はおいしくないと感じますよね?

それと同じように、犬もハムなどの味のしっかりしたものを食べる習慣がつくと、ドッグフードなどを食べなくなる可能性があります。

なので、あまり与えるべきではありません。

犬に「ハム」を与える際の注意点

塩分を減らす

ハムの塩分は、茹でることによって減らすことができます。

1.ハムを細切りにする

2.ハムの倍の量の水を沸騰させ細切りにしたハムを投入する

3.投入したら火を止め1分間待つ(火をつけたままだと旨味が逃げるので火を止めます)

4.1分経過したらザルにあげて水でハムを引き締める(食感がプリプリになっておいしい)

5.水気をとる

この塩抜きをすることで、塩分をおよそ70%カットできます。

後は、細かくカットして犬が食べやすくしてください。

無添加のハムを与える

最近は、無添加のハムも売られています。

ハムの成分を確認して、添加物が入っていないハムを与えるようにしてください。

与えすぎない

塩抜きしても塩分はありますし、カロリーも気になります。

それと、ハムの味に慣れることも心配です。

これらの理由から、日常的に与えないようにしてください。

時々、与えるくらいに留めておきましょう。

ハムは、特に与える必要もありません。

犬のサイズにもよりますが、1枚(15g)程度にしておきましょう。

食物アレルギーに注意する

犬にも個体それぞれのアレルギーがあります。

初めて与える食べ物は、必ず少量与えて異常がなければ少しずつ量を増やしていきましょう。

アレルギーの症状・・・

・痒がる

・嘔吐

・下痢

・目が充血する

などが見られたら、与えるのはやめましょう。

症状がひどい場合は、動物病院へ連れて行きましょう。

アレルギーが心配な場合は、一度検査してもらうのも良いと思います。

最後に

ハムは、犬に積極的に食べさない方が良い食べ物でしたね。

ただ、食べてすぐにどうこうなることは、アレルギーなどを除けば殆どありません。

なので、床に落ちた物をパクっと食べたからと言って焦らないでください。

 

どうしても与えたいと思う場合は・・・

・塩抜き

・無添加

・日常的に与えない

といった点に注意してください。

 

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犬の食べ物




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