お餅といえば、お正月に食べるイメージがありますね。
焼いたり、お雑煮なんかにして食べるとおいしいですよね。
ただ、私たち人間の間でも注意が必要なのが、喉に詰まりやすいということです。
犬は、特に噛まずに食べますからね。
ということで、今回は「犬が餅を食べてもいいのか」について説明します。
犬が「餅(もち)を食べてもいいの?
答え:食べさせない方がいいです(成分的には、問題なし)
はい、犬が食べて中毒を起こすような成分は、含まれていません。
しかし、冒頭でも書いたように、喉に詰まらせる危険性が高いので、犬に餅は食べさせない方が安心です。
ここからは、犬の餅によって起こりうる危険性や、その対処法について説明していきます。
犬が「餅(もち)」の危険性
詰まりやすい
何度も書いていますが、やはり餅の危険性で一番問題なのは、詰まりやすさです。
あの強い粘りが原因で、喉などに詰まりやすくなっています。
特に、犬の場合はよく噛まずに飲み込むので、さらに危険になってきます。
老犬の場合は、噛む力や飲み込む力も衰えてくるので、さらにリスクが高まります。
また、詰まるのは、喉だけではありません。
胃腸などに詰まる可能性もあります。
詰まった部分から壊死(細胞が死ぬ)などが始まり、壊死した部分から腐敗していくこともあります。
その結果、死亡してしまうこともあるので、注意が必要です。
個別包装の餅に注意
最近は、一つ一つ袋に梱包されて販売されている、餅の商品が多いと思います。
そういった物をちょっと目を離したすきに、袋ごと食べるケースもあります。
袋は、消化できませんので、これも胃腸になどに詰まる危険性があります。
便や嘔吐で、排出されたなら、問題ないと思いますが、どこか傷ついている可能背もあるので、動物病院に相談した方が安全です。
袋が、排出されなかった場合は、動物病院に連れて行きましょう。
あとは、脱酸素剤(食品の品質を保つ為に酸素を吸収する物)が入っている場合もあると思います。
脱酸素剤の成分的には、鉄粉・ビタミンC・無機塩類・色素などで作られいます。
これらの成分は、中毒を引きおこす可能性は、少ないとされています。
なので、口にして異常がみられない、嘔吐や下痢を繰り返したり、元気がなくグッタリしている等の症状が現れない限り大丈夫です。
もし愛犬に何らかの異常が見られたら、動物病院に連れて行きましょう。
犬が「餅(もち)」を食べた場合の対処法
犬の状態を確認する
餅の成分自体は、アレルギーがない限り問題ありません。
なので、口にしたからといって焦らずに、まず犬の状態を確認してください。
とりあえず、喉に詰まっていないかの確認をしてください。
喉に詰まっていれば、呼吸困難になり呼吸ができず最悪、死んでしまう場合もあります。
なので、まず喉に詰まっていないかを確認してください。
もし、喉に詰まらせていた場合は、応急処置が必要です。
1.口を開けて、詰まっている物が見えるならピンセットなどで取り出す。
2.見えない場合は、持ち上げられるサイズの犬なら、足をもって逆さにして上下に振ったり、背中をたたいたりしてください。
持ち上げられない場合は、犬を横向きにして胸を押し込んで吐き出すようにする。
3.逆に押し込んでとりあえず呼吸できるようにする。
詰まっている物が見えている場合は、棒状の物で押し込む。
見えない場合は、前足を持ち上げて落ちるように、揺さぶったり叩いたりしてください。
無理やり取り出そうとするので、喉などが傷ついている可能性もあるので、応急処置の後は、必ず動物病院に連れていってあげてください。
特に3番の対処法は、まだどこかで詰まっている可能性もあるので、必ず連れて行きましょう。
後は・・・
・袋や脱酸素剤を食べていないか
袋や、脱酸素剤を食べても必ず具合が悪くなるとは、限りませんが、一応動物病院に連れて行った方が安心です。
・上あごや歯に餅が付着していないか
口の中に、異物が付着していると、気持ち悪くて、ごはんを食べなくなる場合もあります。
付着している場合は、拭き取りましょう。
うまく取れない場合は、動物病院で処置してもらいましょう。
餅や、袋・脱酸素剤を食べたあとに・・・
・嘔吐や下痢を繰り返す
・元気がなくグッタリしている
・便を排出しなくなる
などの症状が現れたら、どこかに詰まっているか、内臓が傷がついている可能性があります。
なので、具合が悪そうならば、一度動物病院に連れて行きましょう。
最後に
餅は、成分的に見れば食べても大丈夫な物です。
しかし、喉に詰まらせる危険性などを考慮すると、わざわざ与える必要性はないと考えます。
あくまで、個人的な意見なので、「私の愛犬は、今まで問題なかったからこれからも与えます」という方もいるでしょう。
それは、それでいいと思いますが、今まで大丈夫だったからといって、これからも大丈夫とは限りません。
加齢と共に飲み込む力なども弱くなってくるので、与える場合はしっかりと愛犬の様子を見てあげてください。
何か異常が見られれば、しっかりと病院に連れていくなどの対応をとるようにしてください。
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