犬が「パン」を食べて大丈夫?アレルギーや毒は?その対策は?

日本人の主食といえ、お米というイメージが強いですが、最近ではパン食の人がかなり多くなってきましたね。

朝はトーストって人も多いと思います。

それ以外にも甘い菓子パンや、総菜パンなど種類が豊富で、毎日でも目にすることもあるでしょう。

なので自然と、ワンちゃんの目にも入り、興味深々で近づいてきますよね。

ねだられると、ついついあげたくなりますよね(笑

しかし、「犬にパンなんてあげていいのかな?」と考える方もいると思います。

ということで今回は、「犬がパンを食べても大丈夫か」について説明します。




犬が「パン」を食べてもいいの?

答え:基本的には、与えない方が良いです


はい、犬にパンは向きません。

ただ、これは市販されている菓子パンや総菜パンの話です。

やはり、人用に加工されたものは、添加物や調味料が山盛りです。

ということから、犬が食べることには、適していません。

例えばですが、手作りや町のパン屋さんで無添加の物を探して与えるなら多少安心できますね。

ここからは、もう少し詳しく市販のパンの危険性とパンを与える時の注意点について説明します。

犬に「パン」を与える危険性

添加物が危険

市販のパンには、様々な添加物が含まれています。

体に害を及ぼす可能性があるので、添加物の入った物は極力控えるべきです。

パンに使われることの多い、添加物をいくつか紹介します。

・イーストフード

用途

イースト(酵母)のフードつまり、イーストのエサとして加えられる添加物です。

エサを与えられたイーストは活性化し、生地を膨らませる力が大きくなります。

なので、ふっくらとした、おいしいパンを時間をかけずに作ることができます。

危険性

時間をかけずに、おいしいパンをつくれるので、メリットだけをみれば、素晴らしいですが実は、危険な成分が含まれています。

イーストフードとは、様々な添加物を一括表示した場合の名称です。

実際は、複数の添加物が含まれている可能性があります。

以下、ウィキペディアよりの引用です。

  • 塩化アンモニウム
  • 塩化マグネシウム
  • グルコン酸カリウム
  • グルコン酸ナトリウム
  • 炭酸アンモニウム
  • 炭酸カリウム(無水)
  • 炭酸カルシウム
  • 硫酸アンモニウム
  • 硫酸カルシウム
  • 硫酸マグネシウム
  • リン酸水素二アンモニウム
  • リン酸二水素アンモニウム
  • リン酸一水素カルシウム
  • リン酸二水素カルシウム
  • リン酸三カルシウム
  • 焼成カルシウム

出典:ウィキペディア「イーストフード」より

全部で16種類あります。

これらを一つでも、複数加えた場合でも、イーストフードと表示すればOKということになっています。

なので、私たちは実際どんな添加物が入っているのか分からないんです。

なんだか真実を隠されているようで、恐ろしい仕組みですね。

そして、これらの添加物で特に危険な物が「塩化アンモニウム」です。

塩化アンモニウムには、毒性があります。

マウスに投与する実験では、一定量を超えると死亡するケースも見られたみたいです。

ただ、これは多量摂取した場合の実験です。

実際に使用される場合は、影響が出ない量を計算しているので、健康への被害は殆どないと思います。

ただ、長期的に摂取した結果どうなるかなどは、分かりません。

まあ、実際のところどうなるか分からないので、なるべく与えない方が良いですよということです。

・乳化剤

用途

乳化させるために使われます。

乳化とは、水や油など交じり合わないものが、交じり合うことを乳化といいます。

まあ、成分が上手く混ざるために使用されるということです。

結果的に、風味をよくしたり、食べやすくなる効果が得られます。

危険性

乳化剤も乳化を目的として、加えられた添加物の一括表示です。

なので、実際に何が使われているのか分かりません。

合成添加物

・グリセリン脂肪酸エステル

・ソルビタン脂肪酸エステル

・プロピレングリコール脂肪酸エステル

・ショ糖脂肪酸エステル

天然添加物

・レシチン(大豆由来が多い)

などが、一般的に使用されているようです。

合成添加物は、発がん性などの危険があるようです。

天然添加物のレシチンは、主に大豆が使われることが多いので、大豆アレルギーに注意が必要です。

また、原料となる大豆の多くは、遺伝子組み換えされたものが使用されています。

遺伝子組み換えは、健康に悪影響を与えるとされています。

まあ、長々と書きましたが健康に害が出る可能性があるので、摂取しない方がいいです。

・臭酸素カリウム

用途

膨らみ方や、食感を向上させる為に使用されます。

危険性

発がん性のある物質です。

つまり、がんになるリスクが高まります。

基本的には、加熱されることにより、分解されるので問題ないとされています。

ただ、実際のところどうなのか分からないので、心配なら与えないほうがいいですね。

調味料が多く使われている

菓子パンや総菜パンには、塩や砂糖などが沢山含まれています。

それだけでなくパンには、ショートニングやマーガリンも多く使われる傾向があります。

これらの過剰摂取は、健康に悪影響を及ぼすので危険です。

また、カロリーも高めなので、肥満の原因にもなるので避けた方が無難です。

犬に「パン」を与える際の注意点

無添加の食パンを与える

菓子パンや総菜パンには、調味料が多く使用されています。

他にもチョコレートやネギなど、犬が食べると危険なものが入っている可能性があるので避けましょう。

なので、与えるならばシンプルなパンがいいですね。

例えば、無添加の食パンとかですね。

犬に問題のない材料で、手作りパンを作るのもいいと思います。

与えすぎない

無添加であろうと、カロリーや消化の問題があります。

食べ過ぎれば、肥満のリスクが高まります。

犬は、小麦などの穀物の消化が得意ではありません。

なので、消化不良を起こす可能性もあります。

これらの理由から、与えすぎないようにしてください。

毎日、日常的に与えるよりは、時々あげるくらいにしましょう。

一日に与える量は、小型犬なら10~20g程度、大型犬でも50g程度にしてください。

食物アレルギーに注意する

犬にも個体それぞれのアレルギーがあります。

初めて与える食べ物は、必ず少量与えて異常がなければ少しずつ量を増やしていきましょう。

アレルギーの症状・・・

・痒がる

・嘔吐

・下痢

・目が充血する

などが見られたら、与えるのはやめましょう。

症状がひどい場合は、動物病院へ連れて行きましょう。

アレルギーが心配な場合は、一度検査してもらうのも良いと思います。

最後に

パンは、犬に積極的に与えない方がいい食べ物でしたね。

・添加物が多い

・調味料が多い

というのが主な原因です。

犬にとってパンは、特に食べる必要もないので、心配ならば与えないのが一番安心です。

仮に与える場合でも・・・

・菓子パンや総菜パンは与えない

・無添加のパンを与える

・与えすぎに注意して、日常的に与えない

といった点に注意して与えるようにしましょう。

他の食べ物についての記事もあります

よろしければご覧ください

犬の食べ物




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