桃って甘くてジューシーで、すごくおいしいですよね。
美味しい物に目がないワンちゃんなら、すぐにおねだりに来ちゃいますよね。
とはいえ、ワンちゃんに食べ物をあげる前には、必ず食べてもいいか確認してからにしてくださいよ。
ということで、今回は「犬が桃を食べてもいいのか」について説明します。
犬が「桃」を食べてもいいの?
答え:食べても大丈夫です
桃の果肉部分は、食べても犬が中毒を起こすような成分は含まれていません。
犬に嬉しい栄誉も含まれています。
とはいえ、考えなしに与えていれば、問題が起きることもあります。
というこで、桃の効能と与える際の注意点を合わせてご覧ください。
「桃」の効能
お腹に優しい
桃には、ペクチンという水溶性の食物繊維が含まれています。
ペクチンには、整腸作用が備わっており、腸内を綺麗にしてくれたり、悪玉菌を減らし善玉菌をふやしてくれます。
つまり、便秘の改善効果に期待できます。
他にも、コレステロールの吸収を抑えてくれるので、血流改善にも期待できます。
ガンや老化を防ぐ効果
桃には、抗酸化作用のある栄養素が含まれています。
ビタミンC・ビタミンEやポリフェノールのカテキンが含まれています。
抗酸化作用とは活性酸素の働きを抑制してくれます。
活性酸素も体に必要な物なんですが、必要以上に働きすぎて細胞を傷つけてしまいます。
細胞が傷つくということは、老化・ガンなどの原因になることもあります。
そこで、抗酸化作用のあるビタミンCなどを摂取することで、老化やガンの予防効果を期待できます。
犬に「桃」を与える際に注意すること
種は必ず取り除く
犬は、桃の種を消化することができません。
消化されずに便として排出されればいいですが、喉や胃腸に詰まったら大変です。
喉に詰まれば呼吸困難、胃腸などで詰まった部分から壊死が始まることもあります。
種を飲み込んだら
気を付けていても、万が一の場合はあります。
・喉に詰まらせた場合 応急処置
喉に詰まらせて呼吸困難など、すぐに処置する必要がある場合です。
1.口を開けて、詰まっている種が見えるならピンセットなどで取り出す。
2.見えない場合は、持ち上げられるサイズの犬なら、足をもって逆さにして上下に振ったり、背中をたたいたりしてください。
持ち上げられない場合は、犬を横向きにして胸を押し込んで吐き出すようにする。
3.逆に押し込んでとりあえず呼吸できるようにする。
種が見えている場合は、棒状の物で押し込む。
見えない場合は、前足を持ち上げて落ちるように、揺さぶったり叩いたりしてください。
無理やり取り出そうとするので、喉などが傷ついている可能性もあるので、応急処置の後は、必ず動物病院に連れていってあげてください。
特に3番の対処法は、まだどこかで詰まっている可能性もあるので、必ず連れて行きましょう。
・喉を抜けて胃に入った場合
動物病院に連れて行くのが、一番だと思います。
吐かせるという方法もありますが、桃の種はそこそこ大きいですし、先が尖っているので、喉などを傷つける可能性も高いです。
獣医さんの判断を仰ぐのが一番です。
アミグダリンに注意
未成熟な実・種の中・茎・葉には、アミグダリンという青酸性の毒が含まれています。
店頭で販売されている物なら、熟しているので心配ないと思います。
誤って口にした場合は、中毒症状が出る可能性もあります。
主な症状は・・・
・呼吸困難
・嘔吐
・めまい
・血圧低下
・発熱
・死亡
などで、最悪死んでしまうこともあります。
誤って口にした可能性があるなら、動物病院に相談するか連れて行きましょう。
与えすぎない
桃には、食物繊維や糖分が含まれています。
食物繊維は、適量ならば便通改善などの効果がありますが、摂取しすぎると下痢などの原因になります。
糖分の摂りすぎは、肥満の原因になります。
犬のサイズにもよりますが、1日当たり20g前後に留めておきましょう。
食物アレルギーに注意する
犬にも個体それぞれのアレルギーがあります。
初めて与える食べ物は、必ず少量与えて異常がなければ少しずつ量を増やしていきましょう。
アレルギーの症状・・・
・痒がる
・嘔吐
・下痢
・目が充血する
などが見られたら、与えるのはやめましょう。
症状がひどい場合は、動物病院へ連れて行きましょう。
アレルギーが心配な場合は、一度検査してもらうのも良いと思います。
最後に
桃は、甘いので喜んで食べる犬もいると思います。
犬に嬉しい栄養もあるので、注意点さえ守れば、犬に与えるのは悪くないと思います。
夏が旬の桃なので、夏バテ気味のワンちゃんには、水分補給も兼ねておやつ等にいかがでしょうか?
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