きのこといえば、秋の味覚の一つで、種類もたくさんあって、調理方法も豊富で色々と楽しめる食材ですよね。
きのこが、嫌いじゃなければ、食卓で目にする機会も多いと思います。
そうなれば、当然ワンちゃんの目にも入ってきますよね。
目に入ったものには、興味津々でおねだりされちゃうかもしれませんね(笑
それだけでなく、誤ってきのこを床に落とした隙にパクりなんてこともあるかもしれません。
そんな時に、「あれ、きのこって犬が食べて大丈夫だっけ?」と焦らないように確認しておきましょう。
ということで今回は、「犬がきのこを食べても大丈夫か」について説明していきます。
犬が「きのこ」を食べてもいいの?
答え:毒きのこじゃなければ、食べても大丈夫です
はい、毒きのこは食べれません。
これは、私たち人間と同じです。
それ以外のきのこは、犬が中毒を起こすような成分は含まれていません。
ということでここからは、きのこを与えるメリットや与える際の注意点についてご覧ください。
犬に「きのこ」を与えるメリット
きのこは、種類が豊富でそれぞれ、含まれる栄養も違います。
なので、ポピュラーなきのこである、「しいたけ」の栄養について解説します。
血流を健康に保ってくれる
しいたけには、「エリタデニン」という成分が含まれています。
この成分は、血中の悪玉コレステロールは減らすけど、善玉コレステロールは、増やしてくれるという嬉しい効果があります。
この効果により、血栓や動脈硬化予防になります。
ちなみにですが、この「エリタデニン」という成分は、なめこやマッシュルームにも少量含まれていますが、一番多く含まれているのが、しいたけです。
βグルカンで、がん予防
しいたけに限らず、きのこ類には、「βグルカン」という食物繊維が含まれています。
「βグルカン」は、がん予防にも効果的と言われています。
その理由は、免疫力を高めてくれる効果が高いからです。
まず食物繊維は、整腸作用があり、腸内をきれいにしてくれます。
腸内は、菌が多く住む場所なので、そこを掃除することで免疫力アップにつながります。
また、「βグルカン」には、白血球の一つで「マクロファージ」という細胞を活性化させる働きもあります。
この「マクロファージ」には、体内に入り込んだ細菌やウイルスを分解してくれます。
整腸作用と合わせて、さらに免疫力アップにつながります。
これらの働きのおかげで、免疫力が高めて、がんを抑制してくれます。
因みに、「βグルカン」は、きのこ類の中では、しいたけやまいたけに多く含まれています。
ビタミンB群、ビタミンDが豊富
きのこ類は、ビタミンB群、ビタミンDが多く含まれています。
ビタミンB群は、主にエネルギーを作り出すのに必要なビタミンです。
なので、疲労回復にも効果的です。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助けてくれるビタミンです。
なので、骨を健康にしてくれるので、骨粗しょう症の予防効果にも期待できます。
犬に「きのこ」を与える際の注意点
犬が食べやすくする
きのこには、食物繊維が含まれています。
犬は、食物繊維が含まれている物の消化が苦手です。
なので、生で与えないようにしてください。
少しでも消化しやすくするために加熱しましょう。
あとは、与えるときのサイズです。
きのこを丸々与えると、消化しにくいので、消化されずそのまま出てくることもあります。
まあ、それならまだマシですが、小型犬などの場合、喉などに詰まってしまうこともあるので気を付けなければいけません。
なので、きのこを与えるときは、細かくカットするか、すりつぶしてペースト状などにしてから与えてください。
ということで、犬にきのこを与えるときは、食べやすいように・・・
・生で与えない(加熱する)
・きのこを丸々与えない(細かくカット・すり潰す等)
という点に気を付けてください。
市販のきのこ以外は、注意が必要
秋の行楽シーズンなどを迎え、きのこ狩りをする方もいるかもしれません。
まあ、ご自身が専門家の場合や、ガイドさんの指示に従っている場合は、基本的に大丈夫だと思います。
しかし、素人が勝手な思い込みで採ってきた場合は、話は別です。
毎年、何度かは毒キノコで食中毒なんてニュースを聞くことがありますよね?
ご自身と、大切な愛犬を危険にさらさないために、専門家でない限り野生のきのこはやめておくほうが無難だと思います。
あと、散歩中なども注意が必要です。
きのこは、色々な場所に生えています。
ちょっとした、草むらの中とかにも生えている場合があるので、愛犬が誤って口にしないように注意して散歩してください。
与えすぎない
きのこは、消化しにくいので与えすぎると、消化不良を起こし、下痢や嘔吐をすることがあります。
なので、与えすぎないように注意しましょう。
普段の食事に少しトッピングする程度でいいと思います。
もちろん犬により、合う合わないがあるので、少量でも下痢や便が緩くなる場合があります。
その場合は、さらに減らすか、きのこを与えるのは諦めましょう。
食物アレルギーに注意する
犬にも個体それぞれのアレルギーがあります。
初めて与える食べ物は、必ず少量与えて異常がなければ少しずつ量を増やしていきましょう。
アレルギーの症状・・・
・痒がる
・嘔吐
・下痢
・目が充血する
などが見られたら、与えるのはやめましょう。
症状がひどい場合は、動物病院へ連れて行きましょう。
アレルギーが心配な場合は、一度検査してもらうのも良いと思います。
最後に
きのこは、毒きのこやアレルギーがなければ、食べても大丈夫でしたね。
犬の健康にも役立つ栄養が含まれているので、普段の食事にちょい足しを、してみてはいかがでしょうか?
他の食べ物についての記事もあります
よろしければご覧ください