イカって甘みがあっておいしいですよね。
生でも焼いても揚げても美味い、ってことで私は結構イカが好きです。
とまあ、そんな美味しいイカなんですが、「犬が食べてもいいの?」と疑問を持つ方もいると思います。
ということで、今回は「犬がイカを食べていいのか」について説明します。
犬が「イカ」を食べていいの?
答え:食べて大丈夫です
犬もイカを食べられます。
しかし、注意すべき点もありますので、イカの栄養と合わせてご紹介します。
「イカ」の栄養
イカには様々な栄養が含まれていますので、主な栄養をご紹介します。
タンパク質
タンパク質といえば、筋肉を作るイメージが強い方もいるかもしれません。
しかし、筋肉だけでなく様々な部分を作るのに必要とされています。
なので、犬にとってタンパク質は非常に大切な栄養です。
タウリン
タウリンには、抗酸化作用があります。
抗酸化作用とは、活性酸素の働きを抑えてくれることです。
活性酸素は、体に必要な物なんですが、働きすぎて細胞を傷つけてしまうんです。
細胞が傷つくと、老化が早くなったり、発がん性物質などが発生する原因になります。
そこで、タウリンなどの抗酸化作用がある成分で、活性酸素の働きを抑えることで、老化防止やガン予防になります。
タウリンには、他にも心臓・視覚・聴覚を正常に保つために必要な栄養なので、不足すればそれらに影響を及ぼすこともあります。
実はタウリンは、犬が体内で作れる成分なんですが、体内で作られる分では不足する場合も多いです。
なので、普段の食事からタウリンを摂取することも大切です。
犬に「イカ」を与える際に注意すること
生で与えない
・チアミナーゼに注意
イカには、チアミナーゼが含まれ地ます。
チアミナーゼとは、ビタミンB1を分解する働きのある成分です。
ビタミンB1は、エネルギーを作り出すために必要な成分なので、これを分解されたら大変です。
なので、チアミナーゼが含まれるものは食べさせてはいけません。
じゃあ「イカ食べられないじゃん」と思いますよね。
幸い、チアミナーゼは熱に弱い成分なので、加熱すれば分解されてなくなります。
なので、犬にイカを与えるときは、必ず焼いたり茹でたりして加熱しましょう。
仮に生のイカを食べたとしても、少量であれば問題がない場合が殆どです。
焦らず犬の状態を見て、危険な症状・・・
・嘔吐
・麻痺
・痙攣
・歩行障害
など他にも症状が出るかもしれませんが、気になる症状が現れたら、動物病院に連れていくか連絡して判断を仰ぎましょう。
・アニサキスに注意
アニサキスとは、寄生虫の事です。
主に魚などへ寄生する虫ですが、イカにも寄生します。
アニサキスに寄生されると、激しい腹痛や嘔吐などの症状が現れます。
症状が見られたら、動物病院へ連れて行きましょう。
このアニサキスも熱に弱いです。
アニサキスに70℃以上の熱を加えれば死滅します。
生で与えたら必ず、「チアミナーゼ」「アニサキス」の影響がでるとは限りません。
しかし、除去できる危険は、なるべく取り除く方いいと思います。
量と与え方の注意
イカは消化しにくい食べ物です。
なので、与えすぎると嘔吐や下痢の原因になります。
また、サイズが大きいと喉などに詰まらせる可能性もあるので、食べやすく小さくカットしてから与えてください。
食べ過ぎもよくないので、食事のトッピングや、おやつとして少量与えるくらいに留めておきましょう。
スルメに注意
イカといえば、スルメもありますよね。
スルメは、加工する際に塩をつかっているので、塩分が高い食品です。
塩分の摂りすぎは、犬の健康に害を及ぼす可能性もあります。
他にも、食べた後に水分を吸収して10倍くらいの大きさに膨れ上がります。
なので、大きい塊の飲み込んだ場合、胃腸などに詰まることも考えられます。
与える際は、ほんの少しの量を細かくカットしてからあげてください。
食物アレルギーに注意する
犬にも個体それぞれのアレルギーがあります。
初めて与える食べ物は、必ず少量与えて異常がなければ少しずつ量を増やしていきましょう。
アレルギーの症状・・・
・痒がる
・嘔吐
・下痢
・目が充血する
などが見られたら、与えるのはやめましょう。
症状がひどい場合は、動物病院へ連れて行きましょう。
アレルギーが心配な場合は、一度検査してもらうのも良いと思います。
最後に
イカは、消化しづらいうえに「チアミナーゼ」「アニサキス」などの不安要素があるので、あまり積極的に犬には与えない方がいいと思う方が多いです。
必要な栄養は、他の物でも摂取できるので、無理にイカを食べさせる必要もないので、私自身もその方が無難かなとは思います。
ただ、アレルギーさえなければ、栄養もしっかりあるので、犬が喜ぶなら与えるのも悪くないと思います。
そこは飼い主さんの判断しだいですね。
他の食べ物についての記事もあります。
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